2020年03月27日(金曜日)

【茨城放送】震災から9年、住民防災アンケート調査結果をご紹介します

茨城放送は「防災ステーション」を宣言し、これまで、防災に関するさまざまな啓発に取り組んできました。今回の調査は住民の皆様の、東日本大震災以降の防災に関する対策、防災に関する意識などを把握することを目的に実施し、2020年3月11日(水)に放送した番組などで、その結果をご紹介いたしました。その内容をWEBでも公表いたします。

 

 

実施期間:2020年2月15日(土)~3月2日(月)実施場所:水戸市ほか 対象人数:概ね100人

 

 

「いま、私たちにできることは何か」この機会にご自身の防災対策をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。このアンケートが、県民の防災対策に役立つきっかけになることを願います。

 

【質問1】
次の防災対策で、一度でも行ったことのある項目は何ですか?

 

「非常用飲料水の備蓄」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19%
「避難場所や避難経路の確認」・・・・・・・・・・・・・・・・17%
「非常用食品の備蓄」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17%
「家族間での連絡方法の確認」・・・・・・・・・・・・・・・・13%
「家具などの転倒・落下防止策」・・・・・・・・・・・・・・・・9%

*各年代で回答に大きな差はないが、20歳代で「家具などの転倒・落下防止策」が他の世代に比べて高かった。
*30歳代では「避難場所や避難経路の確認」が28%で最も多かった。
*50歳代では「寝室に懐中電灯やスリッパ等を用意」と「家具などの転倒・落下防止策」がいずれも14%で、ほかの年代よりも高かった。

 

 

【質問2】
 防災対策を行っていない理由は何ですか?

 

「つい先延ばしになってしまう」・・・・・・・・・・・・・・・77%
「対応する時間がない」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12%
「必要性を感じない、やっても意味がない」・・・・・・・・・・・7%
「購入するお金がない」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5%

 *各年代ともほぼ同様の傾向だったが、50歳代だけは「対応する時間がない」が最も多かった。

 

 

【質問3】

東日本大震災以降、ご自身の防災意識で変化したものは何ですか?

 

  「防災対策への関心度」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33%
  「家族とのコミュニケーションを増やす」・・・・・・・・・・・16%
  「節電や省エネへの取り組み」・・・・・・・・・・・・・・・・13%
  「外出先等での避難経路の確認」・・・・・・・・・・・・・・・13%
  「特になし」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11%
  「避難訓練などへの積極的な参加」・・・・・・・・・・・・・・・6%

*40歳代、50歳代、60歳代で、「外出先等での避難経路の確認」が平均の13%より高かった。
       40歳代・・・15%
       50歳代・・・20%
       60歳代・・・22%

*40歳代、50歳代で、「家族とのコミュニケーションを増やす」が平均の16%より高かった。
       40歳代・・・20%
       50歳代・・・20%

*30歳代で、「避難訓練などへの積極的な参加」が平均の6%の2倍近い13%に上っていた。

 

 

【質問4】
自分が住んでいる地域の浸水や土砂災害の被害予測地図(ハザードマップ)を見たことがありますか?

 

  「見たことがある」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58%
  「見たことがない」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38%
  「地図の存在を知らない」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4%

*20歳代を除くすべての年代で、半数以上の人が「ハザードマップを見たことがある」と答えている。特に60歳代は86%の人が「見たことがある」と答えた。

 

 

【質問5】
震災から9年経った現状から、思っていること、行政への要望などがあれば、自由にご記入ください。
(例:不安、心配、悩み、風化、危惧、前進、期待、対策、絆、思い)

 

*災害はいつ起こるか分からないので不安。対策を練りたい。
*正確な情報が必要。
*訓練が必要。(特に行政側の対応)  
*水、食料の確保。
*家の近くの顔の見える関係が足りない。
*毎年地震を振り返ると、被災したことを思い出してしまってあまり見たくない。
具体的な備え、措置を放送してほしい。
*家の近くにいないとき、マップがないとわからない。自分で見られるようにするのが大事。  
*ハザードマップを皆の目に付くところに掲示してほしい。
*避難した際、携帯電話の使い方などマナーが悪い。小さくても地震についての注意を知らせてほしい。
*地震が起きた時、家族と連絡がとれないのがこわい。
*我が身は我が身で守るのが第一。国、行政が悪いと言いがちだが、最低限の準備をするべき。
*東京などの首都で大きな地震が起こるかもしれないので、これからの未来が心配になる。
*行政の備蓄をもっと増やしてほしい。
*社会的弱者、障害のある人にわかりやすい措置やシステムがあれば。
*発信される情報が多すぎて、調べるのが大変。去年の台風の時、被害のあった那珂川の情報が入ってこなかった。
*市としてどうするのかを、もう少し発信してほしい。防災無線の有無。
*避難をどこにすればいいのか明確にしてほしい。
*東京にいると見えないことがたくさんある。大きな災害が発生した時、大変な人たちが、どういう状況なのかわからない、大丈夫なのか。どこにいても何が起こるか分からない。
*南海トラフがこわい。  
*川が近くて、洪水がこわい。
*皆の頭から震災が抜けた感じがする。復興していない地域もあるので思い出してほしい。